「年収ダウン」という数字に振り回されてはいけない
50代で転職すれば、年収は下がるのが当たり前。
検索窓に「50代 転職 年収」と打ち込めば、そんな冷徹な言葉が目に飛び込んできます。
しかし、それを見て「やっぱり今の会社にしがみつくしかないのか」と絶望し、ブラウザを閉じてしまうのはあまりにも早計です。
なぜなら、公的な統計が示す真実は世間のイメージとは少し異なるからです。
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査」によれば、50〜54歳の転職入職者のうち、前職より賃金が「増加した」と答えた人は34.6%、「変わらない」の人は31.1%にのぼり、「減少」と答えた人は34.0%です。
つまり、50代で転職した人の65.7%(約3分の2)は、年収を下げずに新しい環境へ移っているのです。
それにもかかわらず、なぜ「50代転職は年収ダウンが当たり前」というイメージが定着しているのでしょうか。
それは、戦略を持たずに市場へ出てしまい、大幅に年収を下げてしまう層が一定数存在し、その結果が全体的な傾向として目立ってしまっているからです。
50代の転職市場は、いまや二極化の時代に突入しています。
年齢を理由に年収を買い叩かれる3割に入るのか、それとも戦略を持って年収を維持やアップを実現する6割強に入るのか。
本記事では、後者の勝ち組が実践している提案型の戦い方を、ライフシフトラボ卒業生たちの成功事例とともに公開します。
公開!50代転職「年収ビフォーアフター」
まずは、世間の常識というノイズを吹き飛ばす、3つのリアルな成功事例を紹介します。
居住地も職種もバラバラな彼らに共通しているのは、自分の価値を市場に合わせて正しく翻訳したことです。
【事例1】はじめての転職で130万円アップ!飲食店経営から東京の成長企業へ
Kさん/55歳・男性(新潟県在住)の事例です。
《Before》年収420万円(飲食店経営)
新潟で代々続く飲食店を事業承継し、長年経営を担ってきたKさん。
しかし、事業売却が確定し、55歳にして人生初の転職活動を余儀なくされました。
・課題
転職経験は一度もなく、転職エージェントの仕組みすら知らない状態。また、経営者としての強いパッションが、採用側からは組織に馴染みにくいと敬遠されるリスクもありました。
・戦略的転換
「飲食店の主人」という看板ではなく、経営者として培った「事業承継の実体験」や「経営者視点」を武器として再定義。途中、体調不良で入院・手術に見舞われながらも、185社への応募という圧倒的な気迫で活動を継続し見事転職を成功させました。
《After》年収550万円(M&A仲介業)
未経験業界への転身ながら、経営者としての経験が高く評価され、130万円の年収アップを実現しました。
【事例2】V字回復!介護職から大手グループ法人営業へ。年収700万で内定
Mさん/50歳・男性(神奈川県在住)の事例です。
《Before》年収296万円(介護職)
直近で、長年の営業職から介護職にキャリアチェンジしたものの、収入の低さから将来への不安に直面していました。
・課題
営業職のブランクや休職歴、年齢によるハンデに加え、自己分析の不足から転職活動の方向性に悩んでいました。
・戦略的転換
直近の仕事内容だけでなく今までの経験を棚卸しし、過去の営業実績やプロジェクトマネジメント、コスト管理、クレーム対応などを詳細に振り返り、共感力やリスク管理といったポータブルスキルとして言語化。書類選考の苦戦を乗り越えるため、準大手・中小企業へと裾野を広げ、最終的には第一志望の大手グループ企業を射止めました。
《After》年収700万円(法人営業職)
652社への応募という凄まじい行動量を、トレーナーとの伴走で完遂。結果、介護職時代の低迷を脱し、50歳にして大手企業の正社員として年収700万円での内定を勝ち取りました。
【事例3】正社員雇用で安定を獲得!派遣社員から、リーダー候補の営業事務へ
Kさん/50歳・女性(東京都在住)
《Before》年収330万円(派遣社員・秘書)
長年、派遣社員として秘書業務に従事。正社員として長く続けたいと願いつつも、自分には特筆すべき強みがないと思い込んでいました。
・課題
派遣経験のみであることや仕事のブランク、年齢を理由に自信を持てずにいたことが最大のブレーキでした。
・戦略的転換
派遣社員としての経験を単なるサポート役ではなく、主体的に情報経路を作り困難を補ってきた姿勢などを言語化し、リーダー候補としての素養をアピール。穏やかさと安心感、かつ威厳を兼ね備えた今の時代のリーダー像として、自分の市場価値を再定義しました。
《After》年収380万円(営業事務)
236社への応募という執念の活動を経て、希望していた正社員と、前職を上回る年収380万円、そしてリーダー候補としての席を掴み取りました。
年収を下げない勝ち組が実践する、提案型の戦い方
事例の3名に共通していたのは、既存の求人枠に自分を合わせようとする「椅子取りゲーム」型の転職活動ではなく、自らの価値を企業にぶつける提案型の姿勢をとったことです。
企業は肩書きに金を払うのではなく、課題解決に金を払う
50代が陥りがちなミスは、面接で「私は前の会社で部長でした」と、過去の地位をアピールすることです。
中途採用市場において、その肩書き自体の価値は極めて低いと考えてください。
企業が大金を払うのは、あなたの過去の地位に対してではなく、自社が抱える目の前の痛みを取り除いてくれることに対してです。
事例1のKさんの場合は、「元飲食店の主人」ではなく、中小企業の経営者が抱える「事業承継の痛みや現場がわかる専門家」として自分を売りました。
事例2のMさんの場合は、単なる「元営業」ではなく、共感力やリスク管理スキルを駆使して「大手企業の複雑な営業課題を解決できる人物」として自分を定義しました。
相手企業の人手不足や売上停滞などの課題に対して、自分の経験をどう活かせるか。
これを提示できた瞬間に、年収交渉の主導権はあなたに移ってきます。
年収交渉を「お願い」から「ビジネスの合意」へ変える
あなたは、年収交渉を「もう少し上げていただけませんか?」というお願いだと思っていませんか。残念ながら、それでは足元を見られるだけです。
年収交渉を成功させる人は「この年収をいただけるなら、半年以内に〇〇の課題を解決し、これだけの利益貢献をコミットします」という対等なビジネスの提案を行います。
このひと言で、あなたの年収はコストではなく、リターンを生むための投資であると企業側に思わせます。
結果を出すという強気のスタンスを取るからこそ、安売りはしない。
それには、自分の経験をどの業界・職種で評価されるかを知り、強みを言語化することが鍵になってくるのです。
なぜ自力で行う50代の転職は、年収を下げてしまうのか?
「自分のペースで納得のいく転職がしたい」と考え、自力で活動するのは50代の転職においては大きな落とし穴です。
実際には、一人で挑むことによって、自ら年収を下げてしまう「負のループ」に陥るケースが後を絶ちません。
理由は以下の通りです。
1.自分の「価値」を自分では見極められない
事例3のKさんが「自分には強みがない」と思い込んでいたように、長年一つの会社や業界にいると、自分の当たり前が他社にとっての「宝」であることに気づけないのです。
例えば、あなたが普通に行っている部下へのフォローや、トラブル時の調整力が、若手中心の企業にとっては組織の崩壊を救うスキルであることもあります。
客観的なプロの視点が入らないと自分の強みがわからず、結果的に自分の安売りを始めてしまいます。
2.「数」という戦略を一人では完遂できない
事例2のMさんは652社、事例3のKさんは236社へ応募しました。50代の転職において「数」が重要であることは、彼らの結果が証明しています。
これを一人で、しかも不採用通知という心理的ダメージを受けながら継続するのは至難の業です。
多くの人は20社程度の不採用で心が折れ、「どこでもいいから決まってくれ」と妥協してしまいます。
その思考になった瞬間、年収は相手の言い値で買い叩かれてしまいます。孤独な戦いは、年収ダウンへまっしぐらなのです。
自力じゃない転職活動とは?プロのトレーニングが年収を守る理由
自力で挑むことの限界を突破する唯一の解決策は、専門家による戦略的なトレーニングを取り入れることです。
具体的には、以下の3つのサポートが年収の維持・アップに直結します。
①客観的なスキル発掘と市場価値の特定
自分では気づけない他社が喉から手が出るほど欲しいスキルをプロが掘り起こし、安売りを防ぐ 。
②買い叩かれないための徹底した面接・交渉対策
自分の経験を投資対効果が見込める商品としてプレゼンする、プロとのトレーニングを実施する 。
③膨大な行動量を支えるメンタルと進捗の管理
求人への応募を孤独な戦いにせず、トレーナーが二人三脚で伴走することで完遂させる。
このように、一人きりで行う自力の検索や転職エージェントのような単なる仕事の紹介ではなく、自分の市場価値を最大化するためのトレーニングこそが、50代の年収を守るための新常識なのです。
大手狙いの執着を捨て、「高値」で売れる場所を探せ
年収を上げるには大手企業に転職しなければいけない。
そんな、呪いのような思いに囚われてはいませんか?
実は50代が年収を下げないための近道は、看板への執着を捨てることです。
名の知れた大企業にとって、50代はコストに見えがちです。
しかし、成長中の中小企業や、事例1のように異業界へ目を向ければ、あなたの経験は喉から手が出るほど欲しい優良物件に変わります。
「どの業界なら自分のスキルが高く売れるか」
「今の職種にこだわらず、価値を発揮できる場所はないか」
この視点を持つだけで、50代の転職は思いのほか成功します。
あなたの経験は、正しく売れば資産になる
厚生労働省の統計が示す通り、6割以上の人は年収を下げていません。
また、転職者の年収データに絶望する必要はありません。
あなたは、他の誰でもないあなたなのです。
他の人が年収を下げたからといって、あなたも必ず下がるわけではない。
そして、年収を下げないためにも、自分自身の価値を自ら知らないとなりません。
自分には大したことない経験でも、企業から見たら喉から手が出るくらい欲しいスキル。それに気づく人生の棚卸しを、ライフシフトラボで始めませんか。
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