「70歳まで働く」を実現できる道が見えた — フリーランスから会社員への再就職に成功

今回インタビューに答えてくださったのは、ライフシフトラボ転職コースを受講された福寿裕美さんです。フリーの英語講師として10年ほど働いていた福寿さんですが、昨今の少子化の影響により仕事量が減少。将来に危機感を抱き、安定した収入基盤を求めて会社員への転職を決断しました。
しかし転職活動を始めようにも、何から手をつけてよいかわからない状態だったという福寿さん。誰かに助けてほしいという思いからライフシフトラボを受講した結果、無事に希望する企業への転職を決めました。
福寿さんは「年収は下がっても、長く働き続けたいという自分の理想を叶える転職ができました」と語ります。福寿さんが理想の転職を叶えた秘訣は何だったのでしょうか。そこには、ライフシフトラボのトレーナーの存在が大きく関わっていました。
今回は、ライフシフトラボ受講中のトレーナーとのやりとりや、転職活動の際に意識していたポイントなどを詳しく伺いました。
直近のご経歴を簡単に教えてください。
出産を機に退職後は育児に専念し、子どもが幼稚園に入園したタイミングで社会復帰しました。近所の喫茶店で調理補助として働いていましたが、数年経つと次第に「このまま時間が過ぎていくだけでいいのかな……」という思いが芽生えてきたんです。そこで、せっかくなら自分が好きな仕事をしたいと思い、2年かけて英語を勉強。その後、フリーランスの英語教師として予備校や英会話学校で10年ほど仕事をしていました。
そうしたなかで、転職を考え始めたのはなぜだったのでしょうか。
これまでは順調に仕事をいただいていましたが、少子化の影響もあり今年から仕事量が急激に減ってしまったんです。そもそもフリーランスは毎年の契約更新が保障されているわけではないため、このままだと生活にも支障がでるのではないかと不安になり、転職を考え始めました。もともと何歳になっても働き続けたいという思いを持っていたこともあり、会社員として安定した収入基盤を持ちつつ、好きな英語を複業として仕事にするスタイルを実現できないかと考えたんです。
ライフシフトラボを受講いただいた経緯を教えてください。
転職することは決めたものの、これまで転職サイトを使ったこともなく……。まず何から始めれば良いのか、右も左もわからない状態だったんです。そうしたときに、たまたまインターネットでライフシフトラボの情報を見かけました。ここなら助けになってくれるかもしれないと思い、個別説明会に申し込みました。
個別説明会では担当の方がとても話しやすくて、私の話を親身になって聞いてくれたのがとても印象に残っています。質問にも真摯に回答いただきました。ただ、受講するつもりで個別説明会に来ていたものの、費用に関してだけが少々ネックだなと思ったのが正直な感想です。「興味はあるけれど、簡単に申し込める金額じゃないぞ。どうしよう」と(笑)。
確かにそうですよね。しかし、思い切って一歩踏み出してみようと決断できたのはなぜでしょうか。
やはり、誰かに助けてもらいたい気持ちが大きかったのだと思います。このまま一人で転職活動をしても上手くいかないのではないかという怖さがありました。きっと20~30代であれば企業側も採用して育成しようというスタンスで向き合ってくれるだろうけれど、50代の採用には企業側も消極的なのではないかと。だからこそ、プロのサポートを受けながら自信を持って転職活動を進めたいと思ったのが一番の決め手ですね。

プログラムを受講されて、率直な感想をお伺いできますか。
担当トレーナーに色々と話を聞いてもらえたのが良かったですね。転職活動はどうしても孤独を感じやすいと思いますが、そうしたときにトレーナーに相談して、的確なアドバイスをもらえたのは非常に励みになりました。
上から目線で指導するのではなく、私の言ったことに対して同じ目線で受け止めて、共感してくれたことにも安心を感じましたね。この人になら何でも話して大丈夫と思えたのは、転職活動において大きな心の支えになったと思います。
また、気持ちに寄り添うだけではなく、企業人事の経験を活かして「採用する側(企業側)」の目線に立った具体的なアドバイスをもらえたことも、受講して良かったことの1つです。
例えばどのようなアドバイスがあったのでしょうか。
履歴書や職務経歴書など、応募書類の書き方についてアドバイスをもらいました。例えば、応募先企業のサイトで社是や経営理念などをしっかり見て、その内容を志望動機に盛り込むと良いなど。そうすることで、企業から「この候補者は自社のことをよく見てくれてる」と思ってもらえるのだとアドバイスをもらいました。
応募書類のブラッシュアップに関しては、まず私が書類を作成して、それをトレーナーに提出してからフィードバックをもらう流れでした。書く内容を一から教えてくれるのではなく、書類作成における考え方やポイントを教えてもらい、それに沿って私が自分で考えられるように導いてくれたんです。
具体的な指示を出すのではなく、自ら考えられるように接してくださるトレーナーの関わり方は、私が英語講師の仕事をするときにも参考にしたい部分だと思いました。直接的な転職支援だけではなくて、今後のキャリアを築くうえでも役立つ経験ができたと感じています。
福寿さんはトレーナーへ相談するだけではなく、ご自身でも積極的に転職活動に取り組んでいらっしゃったそうですね。その点は意識して行動されていたのでしょうか。
そうですね。転職活動への怖さはありつつも、だからと言って躊躇していては前に進まないと思っていたので。求人も自分で積極的に探して、疑問点や不安な点があれば都度トレーナーへ相談して……というように、どんどん動くようには心掛けていました。
そうしたら、その様子を見たトレーナーから「福寿さんは行動力がありますね。そこが福寿さんの強みですね」と言ってもらったんです。自分では当然だと思ってやっていただけでしたが、そこに着目して強みとして伝えてくれたのは、すごく嬉しかったですね。自分を見てくれて、認めてくれる人がいるというのはありがたいことだと感じています。

強みである「行動力」を活かして転職活動を進められた結果、ライフシフトラボ受講中に転職先が決定されました!新しいお仕事について、簡単にお伺いできますか。
住宅の補修や定期点検などのハウスメンテナンス事業を展開する企業の、カスタマーサービス職として働いています。住宅点検の時期を迎えたお客様にお電話を掛けて、点検時期が近づいている旨をお伝えする仕事です。これまでいくつかのコールセンターで働いた経験があるため、その経験を活かしての転職になります。
すでに勤務が始まって数ヶ月経ちますが、入社前にイメージしていた仕事内容や環境とギャップがなく、理想どおりの転職先を見つけられたと感じています。
入社後のギャップがないのは素晴らしいですね。理想の職場を見つけられた秘訣は何だったと思いますか。
自分が大事にしたいキャリアの軸を明確にし、その軸に沿った企業に自信を持って応募できたことだと思います。
ライフシフトラボのプログラムのなかで「ライフシフトノート」を作成したんです。志望動機や自己PRなど、面接の際にどのような内容を話すかをまとめたり、この転職を実現することでどうなりたいかといった、キャリアビジョンを考えたりするものでした。
ライフシフトノートを作成するなかで、私が今後のキャリアを描くうえで大事にしたいことは「長く働き続けられる環境」だと明確になったんです。そして、長く働き続けるためには職場の雰囲気が自分に合うかどうかが非常に重要だということも見えてきました。ですので、面接の際には実際に働く現場を見学させてもらったり、対応してくださった社員の方の様子をよく見たりと、自分が働きやすい環境かどうかを判断できる機会を作るようにしていました。
ただ、環境を重視すると収入が下がってしまう場合が多いというのが懸念点だったんです。そこでトレーナーに相談したら、「前の仕事より収入が下がっても、職場の雰囲気を重視して転職先を決める方も少なくないですよ」と言ってくれて。私だけじゃないんだ、自分が大事にしたいことを優先して転職先を決めても良いんだと、背中を押してもらえた出来事でした。
福寿さんとトレーナーが二人三脚で転職活動を進めていった様子が伝わってきます。転職活動の終盤、企業からの内定を承諾する際にもトレーナーに相談されたとか。
そうなんです。転職先の面接が終わって10分ほどで電車に乗ったんですね。そして電車の中でスマートフォンを出してメールを開いたら、さっき面接をしたところなのにもう内定の連絡が来ていたんです。私、びっくりしてしまって。もしかしてどんどん人が辞めていって、今すぐにでも誰か採用したいようなブラック企業なのではないかと……(笑)。
どうしようと思ってトレーナーに相談したんです。そうしたら「面接を担当されたのは役職者の方ではなかったですか」と言われて。「決定権がある役職者の方の面接であれば、絶対に採用したい人にはすぐに連絡がきますよ」と教えてくれたんです。
実際、入社した後に会社の方に聞いたらそのとおりで、さすがだなと思いました。企業人事の経験があるトレーナーだからこそのアドバイスですよね。もしトレーナーがいなかったら、私は今の会社に入社していなかったかもしれません。プロからのアドバイスをもらえたからこそ、安心して入社の意思決定ができて感謝しています。
福寿さんの今後の展望を教えてください。
現在は本業と、フリーランス時代からお世話になっている英語講師のお仕事の1つを複業として続けています。やはり私は英語を教えるのが一番好きなので、この仕事はずっと続けていきたいですね。可能であれば、本業に慣れてきたら複業の割合を増やすなど、バランスを調整できれば良いなと思っています。転職先の会社は社員のキャリアに対して応援してくれる風土があるので、こうした本業と複業のバランスを相談しやすいのが非常にありがたいところですね。
私にとって働くことは人生の楽しみの1つなので、65歳になっても70歳になっても、ずっと長く働き続けたいと思っています。今回ライフシフトラボを受講して、自分の好きな仕事を続けながら、長く働き続けられる道筋が見えたのは本当に良かったと感じています。
最後に、ライフシフトラボの受講を検討している方へメッセージをお願いします!
私のように、自分の年齢に引け目を感じて転職活動に不安を抱えている方には、ぜひ受講をおすすめします。この年齢での転職って、ずっと孤独な暗闇の中にいる感覚なんですよね。一体私は何がしたいのか、どこに行けばいいのかわからない。そこに明かりを照らして、道を示してくれるのがライフシフトラボだと思います。
私も最初は今後のキャリアをどう歩んでいきたいのか、自分でもよくわかっていませんでした。その状態で受講を始めて、ライフシフトノートを作成したりトレーナーと対話したりする中で、少しずつ自分のやりたいことやキャリアの軸が整理されていったのです。
もしかしたらライフシフトラボを受講しなくても、今回の転職先の求人には出会っていたかもしれません。でも、応募してもお見送りになっていたと思います。きっと自信を持って面接を受けることができなかったと思うからです。ライフシフトラボのサポートがあったからこそ、自信を持って選考を受けられたことが、転職成功につながったのだと思っています。