自分を”商品化”し、3つの複業案件を獲得!会社に依存しないキャリアを手に入れた

今回インタビューに答えてくださったのは、大手総合印刷会社に勤める山田洋介さん。山田さんは、ライフシフトラボの受講前から複業に興味を持ち、実際に案件への応募も行っていたそうです。

これまでさまざまな領域の業務経験や社内ベンチャー制度を活用した起業経験など、豊富なキャリアを持つ山田さん。これほどハイキャリアの方であればすぐに複業も決まるのではないかと思いきや、現実はなかなか結果に結びつかなかったそう。「会社の外でも役に立てるキャリアやスキルを持っているはずなのに、なぜ採用されないのか……」と、一時は複業を諦めそうになったこともあると言います。

そんな山田さんはライフシフトラボの受講を通して、最終的に見事3つの複業案件を獲得されました。「大事なのは、自分のキャリアを棚卸し、整理して、自分を”商品化”することだった」と語ります。

山田さんがライフシフトラボを受講する前に抱えていた課題感や印象に残っているプログラムの内容、受講中に感じたことなど、詳しく伺いました。

これまでの経歴を簡単に教えてください。

1991年に大手総合印刷会社に入社し、カタログやチラシの制作・営業、メディアコンテンツやCSデジタル放送の事業開発などに従事。2000年には社内ベンチャー制度を活用し、Jリーグの公式サイトの配信を行う子会社を設立。代表を務めました。その後は親会社に戻り、現在は出版領域の新規事業開発に携わっています。

長く1つの企業に勤めるなかで、幅広い領域での業務経験や起業と同等のご経験を積んでこられたのですね。ライフシフトラボを受講される前から、個人で複業にも取り組まれていたとも聞いています。

はい。もともと知的好奇心が旺盛でいろいろなことにチャレンジしたいタイプであること、本業以外にも何か自分の価値を発揮できる場所を持っておきたいという思いがあり、1年ほど前から複業に取り組んでいました。

そのときはおもに、副業案件が掲載されている求人サイトで案件を探して、スポットコンサルのような仕事をしていました。

すでにご自身でも複業に取り組んでいらっしゃった中で、ライフシフトラボをご受講いただいたのはなぜでしょうか。

本業では社内ベンチャーの起業を含め幅広い経験を積んできたこともあり、自分のキャリアにはある程度の自信をもっていました。そのキャリアを活かせる場所は本業以外にもあるはずだという思いはあったものの、いざ実際に複業を始めようとすると、なかなか思うように進まなくて。

先ほどお伝えしたようにスポットで案件をいただくことはあるものの、継続しての案件はありませんでした。案件応募から面接に進むこともあったのですが、そこでNGになってしまうんです。

案件の応募要件を見ていると、まさに私が役に立てそうな内容なのに、採用には至らない。でも、何が悪いのかが自分ではわからないんです。そういうことが続くと、段々と「もう面倒くさいし、どうせ年齢的にも難しいんだろう……」といった諦めが出てきてしまっていたんです。

そうしたときに、本業の会社がライフシフトラボと提携したという話を耳にしました。おもしろそうだと思ってサイトを見てみると「複業デビュー率 95%」と書いてあり、本当だろうか?と、正直ちょっと疑ってしまった部分もあるのですが(笑)。ただそれよりも、「培った経験・スキルを複業の武器に変える方法を学び、自分を”商品化”」という文言を見て、「もしかして、自分に足りないものはこれかもしれない」と感じたことが大きかったです。きっと自分が今まで築いてきたキャリアには価値があるはずだから、それをしっかりと整理して見える化すれば仕事につながるのではないか。ライフシフトラボを受講すれば、キャリアの見える化ができるのではないかと思い、受講を申込みました。

実際にプログラムを受講されて、いかがでしたか。

もともと期待していた部分でもある、職務経験や人生経験の棚卸しのプログラムが一番印象に残っています。パワーポイントを使ってプロフィールシートのようなものを作りました。複業の案件に応募するときの志望動機や自己PRのベースになる資料ですね。

私は営業の経験もあるので、自社の製品の良さを顧客に伝えるため、アピールポイントを明文化した資料を作ることは常に行ってきました。個人でも同じですよね。自分の良さを応募先の企業に的確に伝えるためにキャリアを整理して、見える化する。冷静に考えれば当たり前の話ですが、これに1人で取り組むとなると、途端に難しくなるんです。自分のどこに価値を感じてもらえるのか、伝え方はこれで合っているのか……。

プロの講師に伴走してもらいながら自分の価値を客観的に見つめることができたことが、私にとって一番ありがたいことでした。

そのおかげもあり、受講が終了した時点で3つの複業案件からオファーをいただくことができたんです。

3つも!おめでとうございます。どのようなお仕事かお伺いできますか?

1つ目は、大手人材企業のウェビナー講師で、2つ目はeスポーツ事業を展開する企業の事業開発。3つ目は、留学生向けの就職斡旋等を行うスタートアップの事業開発です。

これまで本業で培った、事業開発や社内ベンチャーの起業の経験を存分に活かせるお仕事ですね。キャリアの棚卸をしてから案件獲得までは、どのように進んだのでしょうか。

キャリアの棚卸しのあと、4回目以降のプログラムからはずっと案件に応募していました。そのなかで採用に至ったのが、先ほどの3件です。

案件への応募を始めて割と早い段階で1つ面接に進んだことがあったのですが、NGになってしまって。その後もお見送り連絡が届くたびに、正直心が折れそうになりました。ただあとから振り返ると、この辛い時期を乗り越えられるかどうかが最終的な結果を左右するのではないかと思っています。

そういう点で、ライフシフトラボでは自分専属の講師がマンツーマンでついてくれるため、非常に支えになっていたと思います。それに、落ち込んでいても次のセッションはやってくるので(笑)。ある意味強制的に、ひたすら前を向いて取り組まざるを得なかったというのも、私にとっては良い環境だったのではないかと感じています。

1人で取り組んでいるとつい歩みを止めそうになるところを、ライフシフトラボを受講したことで前を向いて進み続けられたのですね。

そうですね。それに、自分に合った案件の選び方や選考の進め方について専門的なアドバイスをいただけるのは、ライフシフトラボならではだと思います。

担当いただいた講師の方からは、応募先の企業ごとに個別に対策をするようにと何度もアドバイスをいただきました。単に自分のスキルを企業にアピールするのではなく、自分がその企業に対して何ができるのか、相手のニーズを考えたうえで話をしましょう、と。企業が「この人を採用したら、自社にとってこのようなメリットがあるのだろうな」と具体的にイメージできるところまで、一歩踏み込んだ提案をするのがポイントだと教えていただきました。

また、講師の方からも複数の案件を提案してくださったのがありがたかったです。もちろん自分でも探すのですが、やはり講師の方が出してきてくださる案件は的確なんですよね。どのような事業内容やポジションであれば私のキャリアを活かすことができるのか、プロの目から見て客観的に薦めてくださいました。最終的に複業が決まった3件のうち2件は、講師の方が薦めてくださったものなんですよ。

山田さんの今後の展望を教えてください。

まずは本業と複業のバランスをどのように取っていくかを考えたいですね。本業はあと2年半ほどで60歳になり、年収も今までと比べて少なくなるでしょう。そうしたときに、複業の割合を増やすのか、もしくは別の新しい道を考えるのか。

もし本業以外に選択肢を持っていなければ、この先のキャリアに不安を抱えたまま日々を過ごすことになったと思います。ライフシフトラボを受講して自分の強みや提供できる価値を明確にできたことで、今後のキャリアの選択肢が増えたのは非常に喜ばしいことですね。

それに、自分に向いている仕事の領域を把握できたことも、ライフシフトラボを受講して良かった点の1つです。おそらく私はベンチャーやスタートアップの事業開発として、これから大きく成長していこうとする企業を応援するポジションで力を発揮できるのだとわかりました。今後のキャリアを考える際には、自分に向いている領域を中心にいろいろな道を検討していきたいと思います。

最後に、ライフシフトラボの受講を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします!

これからの時代、本業の会社の中だけでキャリアを築くのは難しくなってくると思います。大事なのは、会社の外に出ても自分の名前で勝負できる力を付けておくこと。本業と、自分の名前での仕事の両輪でキャリアを築くことで、精神的にも余裕が出てくると思います。

もしかしたら「自分には特別なスキルがないから複業は無理ではないか」と思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。私が実際に複業案件を探してわかったのは、世の中にはエンジニアやデザイナーなどの専門職だけではなく、営業や人事、経理などのビジネス職の複業案件もたくさんあるということ。やってみようと思えばいくらでもチャンスはあるのだと思います。

ただ、自分の名前で勝負する土台を作るのは簡単なことではありません。私もそうだったように、1人だけで取り組もうとするとどこかで行き詰りを感じてしまう人が大半でしょう。そのときに、ライフシフトラボのように専門スキルを持ったプロの講師が伴走してくれる環境は非常に心強い支えになります。

一歩踏み出すのは勇気がいることだと思いますが、ぜひライフシフトラボの受講を通して自分の強みや価値を明確にし、キャリアの選択肢を広げていってほしいと思います。